2008年10月31日金曜日

産地偽装 悪徳業者に優しいJAS法

何と、徳業者に優しいJAS法であることか!
つつましく生きる消費者をだまして、金儲けに走る悪徳業者に文書による善指示とは。
詐欺罪にはならないのか、悪徳業者のやり徳の社会にはもううんざりです!!!
JAS法の「産地」とは何だ!悪徳業者の悪知恵の発揮どころ。
の中、間違っています

≪ タケノコ偽装:中国産混ぜ国産に 鹿児島の会社に改善指示 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月31日
http://mainichi.jp/select/today/news/20081031k0000e040074000c.html

「 国産と国産を混ぜたタケノコを「鹿児島産」などと偽装表示して販売したとして、農林水産省は31日、加工食品製造「野食品」(鹿児島県阿久根市、上野光二社長)に対し、JAS(日本農林規格)法違反として改善指示を出した。
 農水省によると、同社は06年10月から今年5月までに仕入れた国産や中国産タケノコ計2792トンのうち2630トン分を使い、中国産(1264トン)と国産を混ぜて水煮などを製造。「鹿児島県産」「国産」などと表示し、全国の小売店や外食業者計142社に販売した。
 国産タケノコは1キロあたり600円前後で取引されるが、中国産は半値程度になるという。同社は農水省の調査に対し「国産の注文が多かったが対応できず中国産を混ぜた。中国産なら利益も出る」などと話しているという。【奥山智己】 」
毎日新聞 2008年10月31日 13時13分(最終更新 10月31日 13時15分)

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≪ 馬刺し産地偽装:カナダ産を熊本と表示 農水省が改善指示 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月30日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081031k0000m040047000c.html

「 ナダ産の馬刺しを熊本産と偽装表示して販売したなどとして、農林水産省は30日、水産物加工「ョクリュー」(大阪市中央区)と「マフ」(佐賀県唐津市)に対し、JAS(日本農林規格)法違反で改善指示を出した。また、熊本県も同日、流通にかかわった熊本市の肉卸「協畜産」を同法違反で文書による改善指導をした。
 農水省などによると、ショクリューは少なくとも07年3月から今年8月まで、三協畜産からカナダ産の馬肉約166キロを購入。馬肉にはJAS法で義務付けられている産地表示がなかったが、ショクリューは産地表示をせず、ヤマフに164キロを販売した。ヤマフは唐津市の直販店で、購入した馬肉のほとんどを「本産馬刺し」として販売した。
 ヤマフは馬肉を発注した際、「熊本産が欲しい」と口頭でショクリューに伝え、同社も三協畜産に口頭で伝えた。しかし、ヤマフ、ショクリューとも「購入時に産地を確認していなかった」と説明しているという。【奥山智己】 」
毎日新聞 2008年10月30日 19時52分(最終更新 10月30日 21時15分)

                                                        以上

2008年10月30日木曜日

伊藤ハム 何故トルエンが 、他

地下水に続きまた「伊藤ハム」で事件が発生。
「伊藤ハム」のウインナーからトルエンが検出されました。
製造工程で使用していないトルエンが、製造で混入した疑いが強いとのことですが・・・?
このウインナーは東京工場で製造されたものとのことです。

その他の出来事
□ 「ボルヴィック」57万本を回収へ :『臭いうつり』が移ったのでしょうか!
□ 「船場吉兆」湯木正徳元社長(75)と、佐知子社長(71)が自己破産 :市場が排除したのでしょう!
□ まんじゅうからメラミン 中国製 :原料のまではわかりません!

食の問題の多いこと・・・・・


≪ 「伊藤ハム」の異臭ウインナー、残品などからトルエン検出 ≫
YOMIURI ONLINE  読売新聞2008年10月29日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081029-OYT1T00342.htm

「 生活協同組合連合会ユーコープ事業連合が異臭などを理由に「CO・OPあらびきポークウインナー」を自主回収した問題で、委託製造元の大手食肉加工メーカー「伊藤ハム」は29日、商品を製造した東京工場(千葉県柏市)の残品から有害物質のトルエンが検出されたと発表した。
 横浜市保健所も同日、回収商品からトルエンを検出し、東京工場を管轄する柏市保健所に原因調査を依頼した。
 トルエンはシンナーの主成分として知られる。伊藤ハムでは、「製造工程では使用していない」としており、原因を調べている。
 同社と横浜市保健所の発表によると、いずれも賞味期限が11月4日の商品で、最大29・64ppmのトルエンを検出。同保健所では、微量で健康には影響ないレベルとしているが、製造程で混入した可能性が高いとみている。
 この問題では、商品を食べた神奈川、静岡県内の人が腹痛やめまいを訴えたが、すでに回復しているという。コープ側は今月22~24日に販売した対象商品約1万袋のうち、約96%を既に回収している。 」
(2008年10月29日13時42分 読売新聞)

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≪ 自主回収:「ボルヴィック」57万本を回収へ--キリンビバレッジ ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月29日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081029dde041040040000c.html

「 キリンホールディングス傘下のキリンビバレッジ(東京都千代田区)は29日、フランスから輸入しているミネラルウオーター「ボルヴィック」(ペットボトル500ミリリットル入り)57万本を自主回収すると発表した。ペンキのにおいが付着している商品が見つかったため。健康に影響はないという。
 対象商品は賞味期限が11年6月18日、同6月21日、同7月1日の3種。今年7月以降に関東、中部の1都12県で販売した。今月20日以降、消費者から「異臭がする」との苦情が28件寄せられた。同社は「輸入の際、コンテナ内のペンキのにおいが商品に移った」と説明している。 」


毎日新聞 2008年10月29日 東京夕刊

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≪ 湯木元社長ら自己破産=損害賠償訴訟も検討-船場吉兆管財人 ≫
時事ドットコム 時事通信社 2008年10月29日
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008102900715

「 高級料亭「船場吉兆」(大阪市、破産手続き中)の牛肉産地偽装事件で、湯木正徳元社長(75)と、元女将の佐知子社長(71)が大阪地裁に自己破産を申し立て、29日、破産手続き開始決定を受けた。
 破産管財人の増市徹弁護士が同日、大阪地裁で開かれた債権者集会後に記者会見し、明らかにした。同弁護士は、経営上の注意義務を怠ったとして同社長らへの損害賠償請求訴訟も検討するという。 」
(2008/10/29-16:31)

≪ まんじゅうからメラミン 中国製、レストランで提供 ≫
西日本新聞 2008年10月29日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/56539

「 外食チェーン「ニラックス」(東京都武蔵野市)は29日、同社が運営するレストラン8店舗で提供した中国製の「かぼちゃ饅頭」から微量のメラミンが検出されたと発表した。客から健康被害の連絡はないという。
 ニラックスによると、かぼちゃ饅頭は9月11日から10月1日まで神戸市や広島市、福岡市などのレストランで計6189個が提供された。原料にを使用しており、同社の自主検査で1キロ当たり41ミリグラムが検出された。同社は「健康への影響がない程度の量」としている。 」
2008年10月29日 21:10 カテゴリー:社会

                                   以上

2008年10月29日水曜日

カップめん 佐賀県でも・・・ &その他盛りだくさん

賀県で2件のカップヌードルから防虫剤成分の検出が公表され、そのうち1件については、食べた男性1人は一時、吐き気や下痢の症状を訴えたとありました。
記事には「消臭剤の近くにあった」
とあり、今後消臭剤も関係してくるのでしょうか?
昨日は、日本生活協同組合連合会が販売を見合わせていた「CO・OPカップラーメン」など5種類のカップめんの販売を再開すると発表しました。
製造過程に問題はなく、防虫剤などのにおいが強いものの近くにカップめんを置いていて、においが移ったのが原因と判断した、とのことです。(2008/10/28 14:32 【共同通信】)
早々と日本生協連は安全宣言を出しましてしまいました、然としません。

毎日jpを見ると、今日は盛りだくさんの記事があるではありませんか!
以下に記事を掲載しますが、特に横浜市の魚介類販売業「やまいち冷凍」は包装に印字された賞味期限を消し、「ポテト」(500グラム入り)は「05年10月28日」を「08年10月29日」、「枝豆」(1キロ入り)は「07年11月25日」を「09年11月7日」と、なんと年から3年長く書き換えたということです。他は消費期限雄偽装冷凍たこ焼きメラミン検出です。
モラル欠如の時代どのように安全を確保したらよいのでしょうか?

≪ カップヌードルから防虫剤成分、佐賀でも検出 ≫
読売ONLINE 読売新聞2008年10月29日
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20081029-OYS1T00175.htm

「 佐賀県は28日、県内2か所で購入された日清食品製の「カップヌードル」2個から、防虫剤や消臭剤に使われる化学物質「パラジクロロベンゼン」が検出されたと発表した。食べた男性1人は一時、吐き気や下痢の症状を訴えたが、現在は回復している。いずれも容器に穴はなく、県や日清食品で原因を調べる。
 県によると、佐賀市の男性(68)は8月中旬ごろ、同市松原2のスーパー「マルキョウ佐賀店」で日清食品下関工場(山口県)製の「シーフードヌードル」を5個購入。3個を食べて異常がなかったが、9月下旬、4個目に湯を注いだ際に薬品臭がしたため食べずに同社に連絡した。同社は4個目から微量のパラジクロロベンゼンを検出し男性に伝えたという。
 県は残っていた5個目を調べ、具材から180ppmのパラジクロロベンゼンを検出した。男性は「近くに防虫剤や殺虫剤はなかった」と話しているという。
 また、別の佐賀市の男性会社員(64)は20日、神埼市神埼町城原の量販店「ダイレックス日の隈店」で、滋賀工場(滋賀県)で製造された「カレーヌードル カレーMINI」を2個購入。23日に2個目を食べた直後、吐き気をもよおした。県は容器から微量のパラジクロロベンゼンを検出した。男性会社員は「保管中に近くに臭剤があった」と話しているという。
 日清食品ホールディングス広報部(東京)によると、シーフードヌードルは今年5月26日、カレーヌードルは同8月13日製造だった。
 田寿昭・東邦大教授(生物有機化学)は180ppmの濃度について「近くに防虫剤などがあった場合、パラジクロロベンゼンが空気を介して具材にしみこみ、容器内で濃縮された可能性はある」と話している。 」
(2008年10月29日 読売新聞)

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≪ 賞味期限偽装:横浜の仲卸業者、冷凍ポテトなど ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月29日
http://mainichi.jp/life/food/news/20081029ddm012040031000c.html

「 横浜市は28日、市中央卸売市場南部市場(金沢区)の仲卸業者が、業務用の冷凍食品「フライドスイートポテト」と「むき枝豆」の賞味期限を書き換えて販売していたと発表した。健康被害の届け出はないが、限は約2~3年長く改ざんされていた。市は食品衛生法違反として、業者に2商品の販売を禁止し、回収を命じた
 市によると、業者は魚介類販売業やまいち冷凍」(吉田友紀社長)。包装に印字された賞味期限を消し、「ポテト」(500グラム入り)は「05年10月28日」を「08年10月29日」、「枝豆」(1キロ入り)は「07年11月25日」を「09年11月7日」と書き換えたという。【野口由紀】 」
毎日新聞 2008年10月29日 東京朝刊

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≪ 消費期限偽装:パスタ消費期限、引き延ばし販売--群馬の食品会社 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月29日
http://mainichi.jp/life/food/news/20081029ddm012040036000c.html

「 群馬県は28日、伊勢崎市の食品会社「群馬フレッシュフーズ」(長谷川明宏社長)が、パスタ類の製造時間を実際より遅く表示して消費限を延ばしたとして、JAS法に基づき適正表示や再発防止を求める指示を出した。商品は北関東を中心に店舗展開するコンビニエンスストア「セーブオン」に出荷されたが、少なくとも1年前から行われ約100万食にのぼるとみられる。
 県によると、「たっぷり大盛ミートソース」など総菜のパスタ類15商品。本来の消費期限は製造から72時間(丸3日間)だが、正午から午後4時ごろに作った商品の製造時間を「午後6時」と表示していた。【塩崎崇】 」
毎日新聞 2008年10月29日 東京朝刊

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≪ 中国製食品:冷凍たこ焼き、メラミン検出 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月29日
http://mainichi.jp/life/food/news/20081029ddm012040041000c.html

「 厚生労働省は28日、千葉県船橋市の食品会社「チバフーズ」が中国から輸入した業務用の冷凍こ焼きから4・4ppmのメラミンが検出されたと発表した。全量が保管されて流通していないが、食べたとしても健康に影響が出る量ではないという。厚労省によると、製造元は中国・天津市の「天津勝春食品」。チバフーズは今月8日に初めて7・1トンを輸入し、検疫所の検査で混入が見つかった。【清水健二】 」
毎日新聞 2008年10月29日 東京朝刊
以上

2008年10月28日火曜日

防虫剤の臭いがうつった?

あー、そうだったのか・・・、防虫剤の臭いが容器の側からうつったためか・・・。

何も気に留めなければそれで終わってしまうかも知れません。

しかし私の頭の中では全く理解も整理できません。

まず、神奈川県藤沢市の女性(67)の方が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴えた事件については、徹底的に原因を究明し早く公表して欲しいものです。



朴な疑問です庭にある虫剤は安全なのでしょうか?

私の家のたんすの全て引き出しには防虫剤が常にはいっており、虫も寄せ付けない臭いが充満しています。たんすの開け閉めは毎日して、強烈な防虫剤のいをかいで生活しています。これは健康には問題がないのでしょうか?

『 同社は「防虫剤のそばに保管し、昇華した成分が容器を通過してうつった可能性がある」との見解を示した。』と報じられましたが、カップめんの麺は防虫剤成分を吸着し蓄積する性質あるのでしょうか?理解しやすく説明して欲しいものです。

皆さんは不思議とは思いませんか?





≪ カップめん:防虫剤成分検出 容器に破損なし 人為混入可能性低く ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月27日
http://mainichi.jp/life/food/news/20081027dde041040003000c.html

「 日清食品製の即席カップめんからパラジクロロベンゼンなどの防虫剤成分が検出された問題で、神奈川県藤沢市の女性(67)が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴えた同社製「カップヌードル」の容器やふた、包装フィルムに、穴や破損などの異常がなかったことが27日、県警科学捜査研究所の調べで分かった。県警は、外部からの人為的な混入の可能性は低いとみて、今後、容器の付着物の成分検査をする。
 調べでは、女性は9月末に同市辻堂のスーパー「フードワン藤沢店」で買ったカップヌードルを今月20日夕に食べた。食べ残しからパラジクロロベンゼンが検出された。
 商品は日清食品関東工場(茨城県取手市)で製造され、同社は今月24日の会見で女性のケースについて、同工場の監視カメラを確認しても異常はなく混入はないとの見方を示す一方、一連の成分検出について虫剤のそばに保管し、昇華した成分が容器を過してうつった可能性がある」との見解を示している。【鈴木一生】 」
毎日新聞 2008年10月27日 東京夕刊

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≪ カップめん:日清「防虫剤近くに保存」 成分検出は21件 ≫
毎日jp 毎日新聞 最終更新 2008年10月25日 1時54分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081025k0000m040087000c.html

「 会見する中川晋日清食品社長=東京都新宿区の日清食品本社で2008年10月24日午後5時20分、須賀川理撮影 「カップヌードル」など日清食品製の即席カップめんを食べた人が相次いで異臭などを訴えた問題で、同社は24日会見し、4月以降、同様の苦情が多数寄せられ、うち21件から防虫剤成分のパラジクロロベンゼンなどが検出されていたことを明らかにした。同社は「防虫剤のそばに保管し、昇華した成分が容器を通過してうつった可能性がある」との見解を示した。
 この問題では、カップヌードルを食べた神奈川県藤沢市の女性(67)が吐き気を訴えたほか、大阪市西淀川区の男性(63)ら家族3人が薬品臭を訴え、いずれの商品からもパラジクロロベンゼンが検出された。また、同社が日本生活協同組合連合会を通じて神奈川県横須賀市などで販売した「CO・OPカップラーメン」など5品目からもパラジクロロベンゼンナフタレンが検出されており、同連合会には今年3~9月に29の苦情が寄せられていたが、いずれも公表されていなかった。
 日清食品によると、同社に寄せられた苦情のうち、保健所が検査中の藤沢市の商品を除き21件で防虫剤成分を検出した。うち2件の濃度は18~92ppmで、大阪市のケースを含む残り19件はごく微量で数値が出なかった。同社は健康被害を訴えている人がいないことを強調し、「健康に影響はないレベルの濃度」としている。
 一方、成分混入のメカニズムについて同社が独自に実験したところ、未開封の即席めんを防虫剤のそばに一定時間置くと、カップや袋を通過して成分がうつったことが分かった。
 においについての苦情は、これまで年間数件ほどだったが、4月にカップヌードルを含む主力商品の容器を発泡スチロール製から紙とポリエチレンの3層構造の「ECOカップ」に変えてから増えたという。21件中5件がこの容器を使った即席めんで、同社は容器の改良を進める方針。
 防虫剤成分が検出された商品はロットも生産工場もまちまちで、藤沢市の女性のケースでは製造した工場の監視カメラを確認しても異常はなく、混入はないとみている。
 成分がうつったとの説明について門家は「パラジクロロベンゼンは昇華しやすく、容器をつくる化学物質と構造が似ているなどの理由で、ありうる現象。ただし、人がにおいを感じたり、食べておかしいと思うほど濃度になるかどうかは検証が必要」と指摘している。 」
毎日新聞 2008年10月24日 22時01分(最終更新 10月25日 1時54分)

以上

2008年10月27日月曜日

伊藤ハム回収 これもメーカーの判断ミスか

突如225万袋の製品が回収の対象となりました。
おそらくメーカーが発表したとおり(「人体への影響はない」とし、健康被害の報告はないという)、直接人体への影響はないと思われる製品です。
前月の9月24日に異常がわかっていても製造し続けてしまった。
消費者から、販売先からパッシングを受けて当然です。
少し冷静に考えるともったいない話だと思います。

蛇足ですが・・・・・
シアン化合物は、一般に人体に有毒であり、致死量が極め少ないと言われていますが、シアン化物(シアン化物イオン (−CN) をアニオンとして持つ塩を指す呼称)は自然界にも存在します。
アン化物イオン化シアンは塩素消毒された水道水に微量ですが含まれています。
今回下水と言うことを考えると、皆さんが毎日安心して飲んでいるボトル飲料のシアン化合物の含有量は丈夫でしょうか

≪ 伊藤ハム:回収対象、26商品225万袋に拡大 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月26日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081027k0000m040066000c.html

「 伊藤ハムの東京工場(千葉県柏市)の地下水から基準値を超えるシアン化合物が検出された問題で、同社は26日、得意先10社から製造を委託された「プライベートブランド(PB)商品」と呼ばれる13商品64万袋のうち、賞味期限内の計31万袋を新たに自主回収すると発表した。25日に公表した自社製品13商品約194万袋と合わせて、回収対象は26商品225万袋になった。
 PB商品は、大手スーパーやチェーンストアがメーカーと商品を共同で企画・開発し、メーカーの製品にスーパーやストアのブランド名をつけて販売する。今回、PB商品を委託したのは▽日本生活協同組合連合会▽生活協同組合連合会ユーコープ事業連合▽コンビニ大手ローソン系列店に卸す「バリューローソン」▽各地の中堅スーパーに卸す「シジシージャパン」▽東急ストア--など10社。健康への被害は報告されていないという。
 25日に公表しなかった理由について、伊藤ハム広報・IR部は「10社には25日に伝え、店頭告知や回収などの対応をしてもらった。公表するかどうか相談する時間がなく、勝手に判断できなかった」と説明している。
 ◇苦情の電話やメール1380件に
 同社には消費者から問い合わせや苦情の電話やメールが殺到し、26日午後5時までに電話約1000件、メール約380件が寄せられた。
 同社によると「子供に食べさせたが大丈夫か」などとの内容のほか、汚染判明後も製造を続けたうえ、公表が遅れたことへの苦情も多いという。【大場弘行】


 ◇新たに自主回収する商品
 商品は伊藤ハム東京工場で9月18日~10月15日に製造。
 <生活協同組合連合会ユーコープ事業連合>Coop細挽きポークウインナー109g▽Coopあらびきポークウインナー109g▽Coop熟成あらびきポークウインナー100g=問い合わせ0120・667759。
 <日本生活協同組合連合会>Coop国産ポークウインナー100g=問い合わせ0120・556・950。
 <東急ストア>TOKYU SELECT熟成ウインナーほそびき140g<コストコ ホールセール ジャパン>デリ工房あらびきウインナー1000g<とりせん>60THあらびきグルメウインナー100g<バリューローソン>VLあらびきウインナー84g▽VL皮なしウインナー95g<サミット>ハッピープライスあらびきウインナー115g<オーケー>ボロニアソーセージ332g<シジシージャパン>適量適価皮なしウインナー65g<ベイシア>美食通信皮なしウインナー360g=以上 」
毎日新聞 2008年10月26日 21時06分(最終更新 10月27日 0時31分)
                                                          
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≪ 伊藤ハム:工場地下水からシアン化合物 13商品自主回収 ≫
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2008/10/25/20081026k0000m040070000c.html
毎日jp 毎日新聞 2008年10月25日

「 工場で使用していた地下水の汚染で、伊藤ハムが自主回収を決めた主な商品=東京都目黒区の伊藤ハム東京事務所で2008年10月25日午後7時41分、須賀川理撮影 大手食品メーカー「伊藤ハム」(兵庫県西宮市)は25日、同社東京工場(千葉県柏市)でくみ上げ、製品加工過程に使用した地下水から基準(1リットル当たり0.01ミリグラム以下)の0.02~0.03ミリグラムアン化合物を検出したと発表した。同社は「あらびきグルメウインナー」など、沖縄を除く全国46都道府県に出荷した13商品計約267万袋のうち、賞味期限内の194万袋の自主回収を始めた。
 「人体への影響はない」とし、健康被害の報告はないという。商品に化合物が含まれているかは検査中。同社は9月24日に異常を確認しながら、10月15日まで使用を続け、自主回収発表まで約1カ月も経過していた
 水源3本の地下水のうち、2本からアン化物イオン化シアンが検出された。塩や香辛料で味付けした生肉に弾力性を持たせるため水を加えたり、ピザ生地の製造過程で小麦粉を練る際に水を加えていたという。
 3カ月ごとに検査しており、9月18日実施の検査で1本目の井戸水から異常値を検出(24日)。25日再検査したが再び異常値が出た。10月15日にも3回目の異常値を示し、別の井戸水に切り替えた。これに先立つ10月3日には、2本目の井戸水で実施した定期検査でも異常値が出た。
 異常が出た2本とも17日までに基準をクリアした。異常前にあった集中豪雨で、汚染水が流入したなどの影響が考えられるという。
 製品については、22日にあらびきグルメウインナー、グルメ家族あらびきP&Cウインナーの2商品の検査を依頼した。結果は30日に出る予定。【堀文彦】


 ■自主回収する商品■
 ▽あらびきグルメウインナー▽ちゃんと朝食を食べようあらびきウインナー▽グルメ家族あらびきP&Cウインナー▽シルクまろやかポークウインナー▽チーズインカマンベール▽マジ旨あらびき117g、225g▽ムースボール54g、108g▽ラ・ピッツァマルゲリータ▽ラ・ピッツァチーズ▽ラ・ピッツァアルトバイエルン▽ラ・ピッツァダブルベーコン(東京工場製は、賞味期限の後の記号やパッケージ裏の記号が「T」となっているか、「製造者、東京工場」となっている) 」
毎日新聞 2008年10月25日 20時53分(最終更新 10月26日 1時35分)

以上

2008年10月25日土曜日

カップめん 防虫剤成分 負け組・勝ち組

こんな事に!、メーカーとして当たり前のことをしていなかったため?。
一寸した対応のミス判断で 傷口が拡大した例です。
どのような保管管理をしたらカップヌードルに パラジクロロベンゼンが染み込むのか説明が足りません。臭いが染み込んだ結果かもしれませんが、説得力に欠けています。
皆さんは以下の2つの記事をみてどのように思われましたか?

≪ カップめん:日清製、8月にも防虫剤成分 大阪で3人訴え ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月24日
http://mainichi.jp/select/today/news/20081024k0000e040085000c.html

 清食品の即席カップめん「カップヌードル」を食べた大阪市西淀川区の男性(63)ら家族3人が薬品臭を訴え、同時に購入した製品から、同社が防虫剤成分「パラジクロロベンゼン出していたことが分かった。9月に男性に調査報告書を送っていた。同社のカップめんをめぐっては23日、神奈川県藤沢市の女性(67)の食べ残しからパラジクロロベンゼンが検出されたことが明らかになったばかり。男性は取材に「9月段階で検出されているのに公表していない。ぺい体質」と話している。
同社のお客様相談室の担当者は、男性へ報告したことを認めているが、「本人の管理の問題ではないか。一緒に持ち込まれたいずれの製品からも検出されている。これらは製造日が異なっており、男性以外からの苦情はなかった」と話した。
 男性によると、近所のスーパーで月上旬、日清食品のカップヌードルをまとめて購入し、数日後に妻(53)、長男(27)と3人で食べたところ、化学薬品の味がしたという。
 このため、約10個を大阪市淀川区の日清食品大阪本社に持っていった。9月に送られてきた同社の調査報告書には、パラジクロロベンゼンが検出されたと明記されていた。その後、同社からは説明がないという。【稲垣淳】 」
毎日新聞 2008年10月24日 15時00分(最終更新 10月24日 17時12分)

≪ 【カップめん防虫剤】「においが移っただけ」製造元は事件性否定 ≫
Yahoo Japanニュース
10月24日11時54分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000524-san-soci

「 神奈川県横須賀市の男性が市内のスーパー「コープかながわ岩戸店」で購入した生協ブランド「CO・OPカップラーメン」から防虫剤成分が検出された問題で、製造元の食品会社「明星食品」(東京都)の事業管理をしている「日清ホールディングス」(大阪市)は24日、「においの薄さや臭気成分検査の結果からみて、何らかの理由で(防虫剤の)香りがっただけ」と、事件性はないとの見方を示した。
 同社によると、9月27日の問題発覚後に、苦情の申し出があった製品を同社で検査したところ、人体に影響を及ぼさない範囲の微量の防虫剤成分が検出されたという。
 同社は「どこでにおいが移ったかは分からないが、においのレベルが極めて薄い」ことなどから、通常の異臭クレームとして処理。男性も了承済みで、同社は「こうした情はよくある」と話している。
 また、製品の回収も行う予定はなく、同じロット番号の製品に関する苦情なども寄せられていないという。
 同県藤沢市で同じグループ会社の日清食品が製造したインスタント食品「カップヌードル」を食べた女性(67)が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴えた問題が起きているが、同社は関連について「藤沢の件とはと考えている」と話している。 」
最終更新:10月24日15時4分

                                                        以上

2008年10月24日金曜日

神奈川県下パラジクロロベンゼン検出 カップめん 2件

奈川県下カップめんからパラジクロロベンゼンが異なるメーカー製品からたて続けに検出されました。犯罪性もあると思われます、原因が判明するまでは注意が必要です。

以下報道内容

≪ カップヌードルから防虫剤成分 食べた女性、舌にしびれ訴え ≫
産経ニュース 2008.10.23 18:19
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081023/crm0810231821040-n1.htm

「 奈川県藤沢市は23日、インスタント食品「カップヌードル」(日清食品)を食べた同市の女性(67)が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴え、スープから防虫剤成分のパラジクロロベンゼンを検出したと発表した。軽症で、現在は回復しているという。市はこの商品を販売した市内のスーパーに販売自粛を要請した。
 藤沢市によると、女性が20日夕にスープとめんを食べたところ、吐いた後に舌のしびれが出たという。カップめんは開封直後に薬品がしたといい、夫(75)が21日に藤沢市保健所に届け出た。保健所がカップめんの残りを検査した結果、パラジクロロベンゼンが検出された。
 容器に穴などは開いていないという。女性はカップめんを9月29日ごろに購入した。」

≪ 明星製品でもパラジクロロベンゼンとナフタリン検出 ≫
産経ニュース 2008.10.24 01:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081024/crm0810240144002-n1.htm

奈川県横須賀市は23日、市内の男性が9月27日にスーパー「コープかながわ岩戸店」で購入した生協ブランド「CO・OPカップラーメン(しょうゆ味)」から、虫剤成分パラジクロロベンゼンナフタリンが検出されたと発表した。男性はがしたため食べなかった。明星食品嵐山工場(埼玉県)で製造されたという。」

参考)
パラジクロロベンゼン」とは
フリー百科事典『ウィキペディア』
http://ja.wikipedia.org/wiki/パラジクロロベンゼン

                                   以上

2008年10月23日木曜日

食品の個人輸入を考える(販売目的)


これだけ中国(中国が目立つだけ)からの輸入食品に問題が多発している現状を考えると、どこかに制度上の問題が潜んでいるのではないか疑問が湧いてきました。
そこで今日は、私が海外食品(ジャム)を個人輸入し販売する時の制度や法律を調べてみることにしました。
JETRO 日本貿易振興機構(ジェトロ)のHPに大変わかり易いQ&Aがありました。
そこで得た結論を言いますと、まず輸入時の規制として品衛生法に基づき疫所に「食品等輸入届出書」を提出、食品衛生法上の審査を経なければ輸入通関できないとのことです。さらに国内販売時の規制として、JAS法、全ての加工食品は「加工食品品質表示基準」に基づき、必要な事項を容器または包装の見やすい場所に表示することが義務付けられます。まだまだ関連する国内法は沢山ありますが、この二つをクリアーできれば輸入販売ができそうです。
ジャムを個人輸入し販売する具体的な方法をJETROに問い合わせをしてみたいと思います。

以下にJETRO 日本貿易振興機構(ジェトロ) HP Q&Aをご紹介します

http://www.jetro.go.jp/world/japan/qa/import_01/04A-010723

貿易・投資相談Q&A
輸入に関する基本的な制度 貿易手続き

個人輸入から務輸入に移行した場合の問題点・留意点について
Q.
個人輸入でスタートしましたが、商品が好評で一緒に購入して欲しいと頼まれるようになり、業務輸入にならざるを得ない状況になっています。個人輸入から業務輸入に移行した場合の問題点・留意点について教えてください。
A.
ここで取り上げる個人輸入とは、私的使用・消費目的で個人が外国から少量の商品を輸入する事を指し(使用、消費に伴う不利益、不具合は輸入した個人のリスクとなります)、業務輸入とは、輸入量の多寡に係わらずプレゼント、サンプル配布を含む第三者への頒布・販売目的の輸入を指します。個人輸入では、輸入通関(税関業務)は必須ですが、通関に付随する他法令規制が免除されています。業務輸入においては、これらの他法令規制や国内販売に関する規制が課せられます。消費者に対する輸入者(販売者)の責任が生じることに留意してください。業務輸入の場合の輸入時および国内販売時の規制は下記の通りです。

1.輸入時の規制
輸入時に適用される他法令規制は、税関の「事前教示」制度を利用することで知ることが出来ますが、主なものは以下の通りです。
(1)薬事法
医薬品、医薬部外品、医療用具や化粧品については、薬事法の定めるそれぞれの製造業、製造販売業の許可を取得の上、個々の商品につき輸入許可あるいは商品登録を事前にしておく必要があります。商品頒布時には日本語の表示義務があります。
(2)酒税法
アルコール飲料(アルコール度数1%以上)については、事前に酒類販売業免許(輸出入種類卸売業免許または一般種類小売業免許)を得ておくことが必要です。輸入商品到着時には次項の食品衛生法の手続きが必要になります。
(3)食品衛生法
食品、食品添加物、食器、調理用具、容器包装および乳幼児の口等に接触するおもちゃ類については、商品到着の都度、まず検疫所に「食品等輸入届出書」を提出、食品衛生法上の審査を経なければ輸入通関できません。この際、指示に基づく分析検査が必要になることもあります。商品頒布時には日本語の表示義務があります。
なお、動物検疫および植物検疫が必要な商品は、上記届け出以前に、まず検査合格していることが必要です。


2.国内売時の規制
輸入商品を販売するためには、商品によりさまざまな国内法に準拠する必要があります。主な法律は以下の通りです。
(1)JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)
全ての加工食品は「加工食品品質表示基準」に基づき、必要な事項を容器または包装の見やすい場所に表示することが義務付けられています。食品衛生法、計量法が規定する表示項目も一括して表示することが求められます。生鮮食品についても「生鮮食品品質表示基準」があります。
有機食品については、「特定JAS規格」の格付けを取得すれば、有機JASマークを付し、「有機○○」、「オーガニック○○」と表示をすることが出来ます。
(2)家庭用品品質表示法
以下の4業種分野の特定品目を指定して、成分・性能・用途など品質に関して表示すべき事項と表示方法などが取り決められており、消費者が商品の選択等に際し、品質を的確に識別できるようにしなければなりません。
イ)繊維製品品質表示規程、ロ)合成樹脂加工品品質表示規程、ハ)電気機械器具品質表示規程、ニ)雑貨工業品品質表示規程
(3)消費生活用製品安全法
消費生活用品のうち、構造、材質、使用状況等から判断して、安全性について問題のある特定製品のうち、イ)「政府認証品目」:経済産業省令で定められた検査または形式承認が必要とされる品目(第1種特定製品)および ロ)「自己認証品目」:一定事項を届け出れば要件を満たす品目(第2種特定品目)があります。
(4)電気用品安全法
一般家庭等で使用される電気用品は、特に危険または障害の発生するおそれが多い特定電気用品と特定電気用品以外に分けてそれぞれの製造・輸入または販売に関して届け出義務を課されています。また特定電気用品には、第三者検査機関による技術基準適合の検査を受ける必要があり、特定電気用品以外には自己認証基準よる検査が必要とされています。

3.製造物責任法
製造物責任法によれば、輸入者は当該商品の消費者ないしは使用者に対して、製造物責任を負うと定められています。従って、この責任を契約により輸出者に転嫁するなり、製造物責任保険を付保するなりして回避しておくことが必要です。

参考文献:
神田義弘「実践 貿易実務 第8版第2刷」ジェトロ発行2007年
永野靖夫「輸入のすすめ方 第4版」ジェトロ発行2005年
ミプロ編「儲かる輸入商品の見つけ方・売り方A to Z」改訂版 (株)アスキー発行2007年
ミプロ編「すぐできて、儲かる輸入ビジネス」 かんき出版発行 2007年

参考URL:
1.税関ホームページ: http://www.customs.go.jp/
2.厚生労働省輸入食品監視業務: http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html
3.農林水産省 JAS法に基づく食品の表示について: http://www.maff.go.jp/j/jas/index.html
4.東京都福祉保健局「食品に栄養表示をするときはー栄養表示基準について」: http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_016/hoei_016.html
5.経済産業省消費者政策: http://www.meti.go.jp/policy/consumer/index.html

調査時点:2007/12
最終更新日:2008年02月15日
データ出所:A-010723

2008年10月22日水曜日

続 中国製ピザ生地の材料 全脂粉乳を使用

昨日は中国製ピザ生地へのメラミン混入原因である材料を推測しましたが、以下の記事に詳しい情報があり、生地には脂粉乳が使われていたようでした。
ファミレス「サイゼリア」は、品質・商品管理をする仕組みがほとんど機能していなかったように見えます。
今回の事件は食を扱う企業としてあたりまえの事が出来ていなかったために発生し、社会から大きな打撃を受けました。今から考えれば絶対に起こり得ない事件でした。
他の企業もこの事件を教訓とし、消費者へ食の安心・安全を提供して欲しいものです。

≪ なぜか中国産…サイゼリヤのピザからメラミン ≫
Sponichi Annex スポニチ 2008年10月21日
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/10/21/01.html

「 イタリア料理のファミリーレストランチェーン大手「サイゼリヤ」が20日、東日本の15都道県の店舗で客に出したピザ生地に化学物質「メラミン」が混入していたことを公表した。ピザ生地は中国製で、製造時に混入したとみられる。中国製食品のメラミン混入が、外食店のメニューから確認されたのは初めて。
 サイゼリヤは低価格のメニューをそろえ、若者に「サイゼ」の愛称で人気。ピザは「マルゲリータピザ」(399円)、「熟成生ハムピザ」(609円)など5種類ある。
 メラミンが混入していたのは中国・広東省の「城速凍食品有限公司で製造された約4万8000枚分(5・7トン)の冷凍のピザ生地。生地を作る際に使う全脂粉乳に含まれていたとみられる。食品会社「ザ・ベスト創食」(東京都大田区)が先月輸入し、すべてサイゼリヤの神奈川工場に納入。今月1日から2日にかけ、北海道・東北・関東地方の15都道県、542店舗で客に提供し、すべて消費されているという。
 サイゼリヤは厚生労働省の指示で民間検査機関の日本食品分析センター(東京)に検査を依頼。生地の一部からメラミン4・3ppmが検出された。ピザ1枚に換算すると1日の摂取許容量の約60分の1にあたる。微量のため健康への影響はなく、現時点で被害報告はないという。3日以降は、粉乳を使用しないピザ生地に切り替えている。
 厚労省は保健所を通じて17日に混入の報告を受けた。自主回収の基準値を超えていたため、通常ならば回収を命じるが、全量が消費済みのため、厚労省は「今後どういう対応をとるか検討中」としている。
 また、「金城速凍食品有限公司の製品では、5月に大手商社兼松が輸入した「マカオッグタルト」からメラミンを検出。厚労省は同社の食品を輸入した業者がほかにないか調査している。
 サイゼリヤは自社サイト上に「お客さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけした」などとするおわび文を掲載。同サイトでは各メニューの原産地を公開しているが、ピザの原料に中国産の記載はない。
 さいたま市の店舗を友達と一緒に利用した女子短大生(19)は「友達とのおしゃべりによく使う店なので心配です」と驚いた様子だった。 」  [ 2008年10月21日 ]

2008年10月21日火曜日

ピザ生地のメラミンについて

度はメラミンが中国から輸入したピザの生地から発見されました。
ピザ生地の材料には乳製品は使われていないはず。
疑問に思いネットを検索したところ、関連すると思われる記事がありました。
国で、乾パンの添加物である中国産炭酸水素アンモニウムからメラミンが検出されました。この添加剤は菓子やパンを作る際に膨張剤として使われているとのことです。
今後は菓子やパンなどに対しても意識する必要が出てきました。
「知らなかった」では企業責任を果たしていることにはなりません。
消費者としては、食品に関わる企業に対しては一層の危機管理対策を望みたいです。

≪ 中国産乾パンの食品添加物からメラミン検出 ≫

中央日報 Joins.com  2008.10.21
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106253&servcode=400&sectcode=400

「  乾パンの製造に食品添加物として使われる炭酸水素アンモニウムからメラミンが検出された。食品医薬品安全庁(食医薬庁)は20日、マレーシアに輸出された中国産の炭酸水素アンモニウムからメラミンが検出されたという情報を受け、韓国に輸入された中国産製品を検査した結果、603ppmのメラミンが検出されたと発表した。
酸水素アンモニウムは菓子やパンを作る際に膨張剤として使われる。問題となっている中国産製品は韓国に約20トン輸入され、このうち19.5トンは廃棄、押収されている。約0.4~0.5トンが乾パン業界1位の株式会社「ヨンヤン」に供給された。
食医薬庁は今月6日以降に製造、販売された乾パン製品(8つ)に対し、20日付で全国への流通・販売を禁止し、回収・廃棄措置を取った。17日以降に輸入された炭酸水素アンモニウムは輸入段階で全数検査を行っている。しかし、食医薬庁によると、この膨張剤で作られた乾パンは回収検査が実施されていないという。
食医薬庁・食品管理課のイ・チェリン事務官は「乾パンの原料である炭酸水素アンモニウムの比率が0.6~1.2%であることから、乾パン100グラムに約0.3~0.7ミリグラムのメラミンが混入していると考えられる」とし「乳加工品ではない製菓用膨張剤からなぜメラミンが検出されたのかは分からない」と話している。イ事務官は「問題となっている乾パンは軍には納品されていない」と説明している。
食医薬庁は「流通が禁止されている製品を発見したら、食医薬庁や自治団体の衛生課に申告し、該当製品は食べないようにしてほしい」と話している。

中央日報 Joins.com  2008.10.21 11:07:56

≪ 「中国の検査信用」サイゼリヤ社長、販売継続で釈明 ≫

YOMIURI ONLINE 読売新聞 2008年10月21日
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20081021gr08.htm

「 イタリア料理のファミリーレストラン「サイゼリヤ」で販売されたピザの生地から有害物質メラミンが検出された問題で、同社の正垣泰彦社長は21日、神奈川工場(神奈川県大和市)で記者会見し、国内での検査結果をたずに販売したことについて「中国の検査ではメラミンは検出されなかったので、結果を信用していた」と釈明した。
 サイゼリヤによると、同社は大手食品会社が販売した輸入菓子からメラミン検出が発表された翌日の9月21日、製造元である中国・広東省の金城速凍食品に対し、在庫のピザ生地についてメラミン混入の有無を問い合わせた。22日に「検出されなかった」という報告を受けたため、店頭での提供を続けたという。
 日本に届いたピザ生地を同月25日に改めて国内で検査に出したところ、今月16日に結果が届き、8月9日製造分からメラミンが検出されたことがわかった。
 金城速凍食品で製造された菓子「エッグタルト」からメラミンが検出されたと発表された今月1日以降も販売を続けたことについて、サイゼリヤでは「エッグタルトからメラミンが検出されたことはらなかった」と説明。正垣社長は「メラミンの混入はく想定外だった。対応が後手後手になったことをおわびします」と謝罪した。
ピザ代を返金
 8月9日に製造されたピザは関東、東北などの542店舗で約5万4000枚を完売した。同社によると、9月25日以降に提供した可能性があり、同日から10月2日までに対象店舗でピザを食べた客には、申告があれば代金を返金するという。 」
(2008年10月21日 読売新聞)

P.S. 
ピザ生地の材料
薄力粉、強力粉、ドライイースト、塩、オリーブオイル

                                                         以上

2008年10月20日月曜日

「11月29日容器包装リサイクルシンポジウム」のご紹介

今日は目先を変えて環境問題に関係するシンポジュウムの紹介です。
食品産業センターのHPを何気なく見ていて発見しました。
大手メーカーがパネラーとなってのシンポジュウムです。
食品容器包装の最戦線のお話が聞けそうです。
時間が合えば参加したいものです。

以下、HP情報の抜粋です。
詳しくは以下のページでご確認ください。

財団法人 食品産業センター(JAFIC)
http://www.shokusan.or.jp/index.php?mo=topics&ac=TopicsDetail&topics_id=374

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

容器包装リサイクルシンポジウム(意見交流会)を開催します。

  『容器包装リサイクルシンポジウム(意見交流会) 徹底討論!!食品の容器包装はどこまで減らせるか!』と題して、容器包装利用事業者の容器包装開発への取組、容器包装の設計ポイント、容器包装における環境配慮への取組等食品容器包装3R推進に関わる現状と課題について紹介し、それをもとに消費者の意見、市町村の考える容器包装に対する要望等を交えながら食品容器包装の3R推進のための意見交流会を開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしています。

1 開催日時
  平成20年11月29日(土)
  午後1時30分から4時30分まで(受付開始1時より)
2 会場
  TKP代々木ビジネスセンター1号館
  (〒105-0053 東京都渋谷区代々木1-28-25)
3 シンポジウム(意見交流会)内容
  「徹底討論!!食品容器包装はどこまで減らせるか!」
  パネルディスカッション
   ●パネリスト【7名】
   ・事業者(4名):■味の素さん/森永製菓さん/サントリーさん/山崎製パンさん
   ・消費者(2名):
    ■川崎在住の奥山玲子さん
    ■グリーンコンシューマー普及活動に取り組んでいる庄司佳子さん
   ・市町村(1名):
    ■川口市環境部廃棄物対策課 対策係長 渡部浩一さん
   ●コーディネーター
    ■(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 辰巳菊子さん
4 申込み方法
  携帯、メール、FAX、電話で受付いたします。
【定員 135名】
http://www.shokusan.or.jp/index.php?mo=topics&ac=TopicsDetail&topics_id=374


5 参加費【無料】

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


                                                  以上

2008年10月17日金曜日

「冷凍インゲンから殺虫剤」 他


今日は二つの事を考えました。
一つは、冷凍インゲンの続きです。茨城の日立市内で15日夕方に調理し食べた家族3人に体調不良が発生しました。同日朝にはに冷凍インゲンから殺虫剤」の新聞等の報道がされています。どのように危険を周知徹底するか、今後の課題と思われます。
二つ目は、間接的な毒物汚染です。鶏の卵がメラミン汚染されていた記事です。原因はエサにあったようです。日本人は生卵を食する習慣があり、さて消費者はどのように自己防衛しますか。

≪ インゲン、茨城・日立でも体調不良 農薬検出と同番号 ≫
asahi.com 2008年10月16日
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY200810160293.html?ref=rss

 「中国産冷凍インゲンから基準値を超える農薬が検出され、消費者が中毒に陥った問題で、茨城県は16日、日立市内で販売された冷凍インゲンを食べた一家3人から体調不良の訴えがあった、と発表した。3人は病院で治療を受け、快方に向かっているという。

 県生活衛生課によると、3人は15日午後5時ごろ、スーパーで購入した中国産冷凍インゲンを食べたところ、舌のしびれや胃痛を訴えたという。冷凍インゲンはニチレイフーズ(本社・東京都中央区)が輸入したもので、基準値の3万4500倍にあたる農薬が検出された商品と同一ロット番号だったという。

 県は中国産冷凍インゲンを研究施設に送り、農薬ジクロルボスが混入しているかどうか詳しく調べている。」
asahi.com 2008年10月16日19時2分


≪ <メラミン>中国産の乾燥卵から検出…三井物産発表 ≫
10月16日20時56分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000124-mai-soci

 「三井物産は16日、中国から輸入した粉末状の乾燥卵から化学物質「メラミン」が最大4.6ppm検出されたと発表した。納入先の卵加工会社から製パン会社が購入し、菓子パンの材料に使用。消費者に販売された。ニワトリのエサにメラミンが混入したことが原因とみられる。エサを食べたニワトリの卵からのメラミン検出は初めて

 三井物産によると、今年9月に約20トンの乾燥卵を輸入し、卵加工会社のキユーピータマゴ(東京都調布市)に納入。うち400キロを製パン会社に販売し、10月上旬、菓子パンの材料に使われた。菓子パンの大半はスーパーなどで販売されたとみられる。菓子パン4種類を検査したところメラミンは検出されなかったという。残る19.6トンは三井物産が回収し、返品または廃棄する。

 鶏卵を乾かして粉状に加工した乾燥卵は、パンや菓子、ホットケーキ粉などの原材料に使われる。07年度に3368トンが輸入され、このうち約8%に当たる約265トンが中国製。三井物産は「メラミン問題は認識していたが、エサへの混入までは想定しておらず、リスク管理が甘かった」と釈明している。」
【森禎行】  最終更新:10月17日8時36分

2008年10月16日木曜日

「冷凍インゲンから殺虫剤」の続き

   
やはり他の地域でも同じ冷凍インゲンを食べ、体調に異変が生じた方の報告がありました。
千葉・柏では商品から毒物は発見されなかったとの調査報告が続報として出されています。
これ以外にも食べた複数の人が、全国の保健所などに体調不良を訴えているようです。
被害にあわれた方が大事に至らずよかったと思います。
「冷凍インゲンから殺虫剤」の今後の動向を見守りたいと思います。

≪ 中国産インゲン:千葉・柏では農薬成分検出されず ≫
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081016k0000e040036000c.html
毎日jp 毎日新聞 2008年10月16日

 「ニチレイフーズが輸入した中国製の冷凍食品「いんげん」を食べた千葉県柏市内の男性ら2人が嘔吐(おうと)などの症状を訴えた問題で、回収した商品を調べていた柏市保健所は16日、ジクロルボスなどの農薬成分は検出されなかったと発表した。男性の吐しゃ物については、県警科学捜査研究所が分析している。
 30代の会社員の男性と30代の主婦が15日、同保健所に「冷凍インゲンを食べて嘔吐した」「舌がピリッとした」などと通報してきた。商品はジクロルボスが検出された東京都八王子市のスーパーで販売された商品と同じロット番号、賞味期限だったことから、同保健所は開封済み2袋と未開封1袋を県衛生研究所に送り、「ジクロルボス」「メタミドホス」「アセフェート」など有機リン系農薬に含まれる56項目を検査したが、いずれも検出限界値以下だった。」 【橋本利昭】
毎日新聞 2008年10月16日 11時24分

≪ 中国産インゲン:農薬検出と同じ商品食べ1人が嘔吐 千葉 ≫
毎日jp 毎日新聞 2008年10月15日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081016k0000m040119000c.html

 ニチレイフーズが中国から輸入し、東京都八王子市のスーパーで販売された冷凍食品「いんげん」から殺虫剤成分「ジクロルボス」が検出された問題で、千葉県柏市保健所は15日、同じ商品を食べた柏市内の会社員と主婦から、嘔吐(おうと)や舌のしびれなどを訴える連絡があったと発表した。2人ともその後は異常はなく、受診していない。商品に含まれていた成分は不明で、同保健所と県警柏署が開封済みの2袋と未開封の1袋、嘔吐物を回収、県衛生研究所などで検査する。

 同保健所によると、30代の男性会社員は同日午前6時ごろ、朝食に数本を食べて嘔吐し、舌のしびれも感じたという。商品は1週間前、ヨークマート新柏店(同市名戸ケ谷)で購入し、ロット番号は「GH 01H011QS」、賞味期限は「2010年1月7日」で、八王子市の商品と同じだった。

 また、30代の主婦は、12日夕、10~20本を入れた煮物を食べたところ、「舌がピリッとした」という。主婦はこの商品を8日、ヨークマート花野井店(柏市花野井)で購入しており、ロット番号、賞味期限とも同じだった。厚生労働省によると、ほかにもこの冷凍食品を食べた複数の人が、全国の保健所などに体調不良を訴えているという

 一方、八王子市の農薬混入を捜査している警視庁八王子署は、「いんげん」の包装袋のつなぎ目に肉眼では見えない小さな空気穴を確認したが、この穴からジクロルボスが混入した可能性は低いとみている。八王子署は農薬混入の経緯について詳しく調べている。 」 【橋本利昭、清水健二】
毎日新聞 2008年10月15日 22時00分(最終更新 10月16日 0時40分)

                                                      以上

2008年10月15日水曜日

評価ができる今回の対応  「冷凍インゲンから殺虫剤」

中国製冷凍餃子に続いて殺虫剤ジクロルボス混入の冷凍インゲンにより、また消費者が健康被害を受けました。被害者の方が早く異変に気付かれ大事に至らず、また関係機関やスーパーが迅速に対応したことで被害の拡大もなく大変よかったと思っています。
今回の迅速な対応を時系列で整理してみますと、

10月11日   主婦が冷凍インゲン購入
10月12日夜 冷凍インゲンを調理し異変に気付く 入院
10月13日朝 八王子市保健所は警視庁八王子署に通報
スーパーはグループ全店で同商品の販売を中止
10月14日   スーパーは夜時点で46袋中約40袋の購入者を特定
10月15日朝 新聞報道

今回被害発生の翌日には同商品が全ての店頭から撤去さ、危機管理の連携には強く感心をしました。これは中国製冷凍餃子の教訓が十分に生かされていたからだと思います。
さらに、翌々日には40袋の購入者を特定できたことは、IT情報を駆使して被害の拡大を防ぐ
有効な手段として、消費者も協力し普及させていくべきだと思います。さすが、スーパーの雄「イトーヨーカドー」と感じました。

≪ 冷凍インゲンから殺虫剤=6900ppm、主婦が一時入院-東京・八王子 ≫
10月15日1時18分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000010-jij-soci

「 厚生労働省と東京都は15日、東京都八王子市の主婦(56)が食べた冷凍インゲンの残りから、有機リン系殺虫剤ジクロルボスが最大6900ppm検出されたと発表した。主婦は12日に入院したが翌日に退院、現在は回復したという。連絡を受けた八王子市保健所は警視庁八王子署に通報。同署は、混入経路などについて捜査を始めた。
 インゲンはニチレイフーズ(東京都中央区)が中国から輸入した冷凍食品「いんげん」。
 中国山東省のメーカーが製造。主婦は今月11日、八王子市内のスーパー「イトーヨーカドー」南大沢店で、一袋(250グラム)を購入した。
 翌12日夜にフライパンで調理中に味見のため口にしたところ、味とにおいがおかしいため、飲み込まず吐き出した。石油のようなにおいがし、舌のしびれとむかつきがあったという。
 都健康安全研究センターで残りを調べた結果、ジクロルボスが検出された。一方、スーパーにあった未開封の同一品からは検出されなかった。
 都食品監視課によると、インゲンの残留基準値はジクロルボスの場合0.2ppmで、「人為的か製造工程で混入された以外は考えられない」としている。八王子市保健所によると、袋に明らかな異常はなかったという。
 厚労省によると、問題の冷凍インゲンを体重60キロの人が一日約0.07グラムを摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があるという。 イトーヨーカドーは13日朝から、グループ全店で同商品の販売を中止。南大沢店では被害を訴えた女性が購入した11日に同商品は46袋販売され、うち、14日夜時点で約40袋の購入者が特定されているという。 」 

10月15日1時18分配信 時事通信

2008年10月14日火曜日

カドミウム汚染米について考える

本日(14日)、農水省がカドミウム汚染米を事故米と同様に焼却することを発表しました。
古くはカドミウム汚染によるイタイイタイ病の発生があります。今週はこれを機に、国内産カドミウム汚染米について、過去を振りかえりながら情報を整理したいと思います。

≪ 微量カドミウム汚染米も焼却へ…農水省≫
YOMIURI ONLINE
2008年10月14日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081014-OYT1T00251.htm

事故米の不正転売事件に絡み、石破農相は14日の閣議後の記者会見で、現在は工業用糊(のり)の原料などとして利用している0・4ppm~1ppm未満のカドミウムが検出されたコメについても、農薬やカビ毒が検出された事故米と同様に焼却することを明らかにした。

 これらのカドミウム米は粉にしたうえで赤く着色しているため、これまで農水省では食用に転用される心配はないとしていたが、石破農相は「国民が懸念なしとしないものは事故米と同様の処理をする」と述べた。

 1ppmを超えるカドミウムが検出されたコメは、都道府県などが焼却しているが、0・4ppm~1ppm未満のものは農水省所管の公益法人「全国米麦改良協会」が農家から買い上げ、工業用糊の原料などとして出荷していた。昨年度の買い上げ量は約2400トン。」   (2008年10月14日14時37分 読売新聞)


全国米麦改良協会」が、1ppm未満のカドミウム汚染米を農家から買い上げ、出荷している・・・・・。どのような組織か疑問が湧いてきます。

                                                   以上

2008年10月10日金曜日

追加情報 中国製粒あんからトルエンや酢酸エチル 名古屋

≪トルエン:中国製あんから検出 食べた男性めまい 名古屋≫
毎日jp  毎日新聞 2008年10月7日http://mainichi.jp/select/today/news/20081007k0000e040069000c.html

の記事から取り上げた情報より詳細な情報が以下の記事にありました。
現場の対応状況が少し見えてきました

≪中国製粒あんからトルエンや酢酸エチル 名古屋で販売≫
asahi.com 2008年10月7日16時0分
http://www.asahi.com/national/update/1007/NGY200810070015.html?ref=rss

「名古屋市健康福祉局の検査で、同市中川区のスーパー2店で売られた中国製の「お徳用 つぶあん」(1キロ詰め)から、化学物質のトルエンと酢酸エチルが微量、検出されていたことが7日わかった。市は2店に対し、該当する商品の販売を見合わせるよう指導した
 市によると、「粒あんを食べてめまいがした」との苦情が9月25日に中川保健所に寄せられ、食べ残しを検査したところ、トルエンが0.008ppm、酢酸エチルが0.16ppm検出された。
 苦情を寄せた人が、すでに包装紙を捨ててしまっていて、この粒あんのメーカーなどが確認できなかったため、苦情者宅近くにある同区内の別のスーパー2店で売られていた中国製の粒あん2袋を検査したところ、1袋からはトルエン0.008ppm、酢酸エチル0.28ppm、別の1袋からはトルエン0.01ppm、酢酸エチル0.11ppmがそれぞれ検出されたという。これらの粒あんは、静岡県の食品会社「マルワ食品」が輸入したものだった。スーパーは、これらの粒あんをすべて店頭から撤去した。


 名古屋市によると、苦情を寄せた人のほかに健康被害の報告はないという
 名古屋市はほかの化学物質や農薬が含まれていないかどうか調べるとともに、食品会社がある地元の保健所に調査を依頼した。


 マルワ食品総務部の担当者は「万全を期すために、中国産のあんこの出荷は差し止めている」と話した。

 トルエンは、塗料の溶剤などとして使われる。空気中の濃度が高まると、のどや目に刺激を感じるとされる。健康被害が報告された中国製冷凍ギョーザの包装の外側から検出されたことがある。酢酸エチルはトルエンと同様に溶剤として使われ、マニキュアの除光液にも含まれる。口にすると頭痛や眠気を催すほか、意識を失うことがある。」

そう言えば、9月19日「中国製あんから異臭、従業員2人嘔吐 長野」の事件との関連性はあるのか? 次回にでも少し調べることにします・・・

                                                   以上

                                                 


2008年10月9日木曜日

中国製あん輸入会社が自主回収へ

もう一度この事件を振返ってみましょう。

9月25日
『名古屋市中川区のスーパーで9月、袋詰めのつぶあんを買って食べた同区内の男性がめまいを起こし、気分が悪くなったと中川保健所に訴えた。』、『男性は9月25日に保健所に苦情を訴え、入院はせずに回復した。』
10月2日
『保健所が残っていたあんを調べ、今月2日に有害物質のトルエンと酢酸エチルを検出した。』
10月7日
新聞報道 「トルエン:中国製あんから検出 食べた男性めまい 名古屋」
毎日jp  毎日新聞 2008年10月7日
10月8日
新聞報道 「中国製あん:静岡の輸入会社が回収へ トルエン検出で」
毎日jp  毎日新聞 2008年10月8日 1時16分


≪ 中国製あん:静岡の輸入会社が回収へ トルエン検出で ≫
毎日jp  毎日新聞 2008年10月8日 1時16分
http://mainichi.jp/select/today/news/20081008k0000m040191000c.html

中国製あん:静岡の輸入会社が回収へ トルエン検出で
 つぶあんを輸入した静岡県磐田市の「マルワ食品」によると、トルエンなどが検出された製品と同じロットの製品を全国の小売店向けに1000ケース(1ケースに1キロ袋12個入り)出荷した。同社はこれらを含め、市場に残っているつぶあんすべてを自主回収する予定という。

 製造元の中国・河北省の「廊坊淘楽雅食品有限公司」からは、つぶあん、こしあんを毎月約20トン輸入。品質維持のための国際規格であるISO9000、HACCPなどを取得し、工程管理がしっかりしていることなどを確認できたため、約2年前に取引を始めた。マルワ食品の竹内荘総務部長は「袋も現地で製造しており、どこで混入したのか分からない」と話した。

                                                       以上

2008年10月8日水曜日

ついに身近に、私の好きな「たこ焼き」が・・・


驚きません、これも1155件の内の1分析結果でしょうか。

「中国製食品:冷凍たこ焼きからメラミン検出--中国で製造」  
毎日jp  毎日新聞 2008年10月8日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081008ddm041040071000c.html

「 住金物産(大阪市)は7日、中国から輸入した「冷凍たこ焼き」から化学物質「メラミン」が0・7~1・1ppm検出されたと発表した。健康被害の報告はないが、自主回収する。
 中国の福清龍威水産食品有限公司(福建省)が製造。住金物産がこの1年間に447・3トン輸入し、子会社を通じ冷凍食品会社のケーオー産業(愛媛県今治市)に販売後、問屋を通じて関東、甲信越、東北、北海道のスーパーなどに出荷された。月間出荷量は2000~3000ケース(1ケース200個入り)。スーパー店内で調理され、販売されていた。 」
                                以上 毎日新聞 2008年10月8日 東京朝刊

中国製食品の冷凍たこ焼きがスパーで調理されて売られていたとは全く知りませんでした。
しかも、調理って、加熱してソースと鰹節をふりかけパックするだけ・・・、中国産と判らず堂々と商品として並ぶなんて(私だけが知らないのかも)。次回購入時には気にしなかった表示ラベルにどのように記載されているか確認して見ます。
今までスーパーで買ってよく食べたあのたこ焼きは何産だったのか、スーパー・クヤシー!

                                                      以上

2008年10月7日火曜日

トルエン:中国製あんから検出

新たな事件が発生しました。

≪ トルエン:中国製あんから検出 食べた男性めまい 名古屋 ≫

毎日jp  毎日新聞 2008年10月7日
http://mainichi.jp/select/today/news/20081007k0000e040069000c.html

今後更に詳しい情報が報道されると思いますが、これで消費者は守られるのでしょうか? 報道されている記事を読む限り疑問が沸々と湧いてきます。

疑問1.9月25日から10月2日いや、本日10月7日までの間、この袋詰めのつぶ
んはどのように対処されたのでしょうか?

9月25日
『名古屋市中川区のスーパーで9月、袋詰めのつぶあんを買って食べた同区内の男性がめまいを起こし、気分が悪くなった中川保健所に訴えた。』
『男性は9月25日に保健所に苦情を訴え、入院はせずに回復した。』
10月2日
『保健所が残っていたあんを調べ、今月2日に有害物質のトルエンと酢酸エチルを検出した。』
10月7日
新聞報道 「トルエン:中国製あんから検出 食べた男性めまい 名古屋
毎日jp  毎日新聞 2008年10月7日

疑問2.食品輸入販売「マルワ食品」は今回の件についてどのように対応しているのでしょうか?

 『同社には7日午前、保健所からトルエンなどの検出の連絡があったといい「詳細は把握していない。どこで混入したか分からないので、輸入元は言えない」と話した。』

疑問3.成人男性がめまいを起こし、気分が悪くなった重大事件にもかかわらず、市食品衛生課から詳細な状況の説明もないまま以下コメントが出されました。この感覚はとても理解できません。

『市食品衛生課は検出された物質の量について「微量でただちに命にかかわることはない」としている。』

疑問を感じませんか?

                                       以上

2008年10月6日月曜日

また中国輸入菓子からメラミンが

10月4日・5日とたて続けに中国輸入菓子からメラミンが検出し、大阪市の菓子貿易会社から自主回収が発表されました。今回のメラミン問題はいつまで続くのでしょうか。

参考)毎日jp  毎日新聞 2008年10月5日 東京朝刊
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/update.html


厚生労働省のホームページ08年10月04日 中国における牛乳へのメラミン混入事案への対応について(第5報)を見つけました。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/10/h1003-6.html

その中で、9月20日以降における輸入者による自主検査の実施状況が報告されていました。10月2日現在で以下のように1155件の自主検査が行われており、結果が判明したのはそのうち81件(7%)にすぎません。

(1) 既に輸入された食品(平成20年10月2日現在)
実施件数:    661件
結果判明件数: 81件(うち検出件数:1件※)
※丸大食品による検査の中で判明した「グラタンクレープコーン」である。
(注)登録検査機関協会等調べ

(2) 輸入段階における食品(平成20年10月2日現在)
実施件数:    494件
結果判明件数:  0件
(注)厚生労働省調べ

10月1日に商社「兼松」が中国輸入菓子「エッグタルト」にメラミンが検出されたと発表しましたが、これはタイムラグで含まれていないのか、それとも1155件の外の話なのか釈然としません。
また、自主検査されている1155件は、国内全ての中国輸入乳製品(メラミン関連)に関係する商品のどれだけに値するのか私たちにはわかりません。
1155件の自主検査の結果もこれから判明してくるようです。
しばらくは自主回収の記事が続くのかも知れません。

                                                     以上

2008年10月3日金曜日

「エッグタルトを生涯毎日428個食べ続けても健康に被害なし」の検証

昨日の記事内容で「エッグタルトを生涯毎日428個食べ続けても健康に被害なし」の部分を安全基準の勉強を兼ねて検証してみました。厚生労働省が発表しているので数値に間違いはないが、やはり個人もその根拠を正しく理解し、自分なりの判断基準を持つべきではないでしょうか。

早速始めてみましょう。

まず基本データを整理します。
① エッグタルト1個に含まれていたメラミンは何gか
記事により『「エッグタルト」(1個50グラム)を自主検査したところ、1・4ppmの有害物質メラミンが検出された』より
   50g/個 X 0.0000014 = 0.00007g/個  (ppm:100万分の1の意)

② 安全基準値は
『厚生労働省によると、欧州食品安全機関(EFSA)の安全評価』とありますが、
毎日新聞 2008年9月21日 東京朝刊 記事に『米食品医薬品局(FDA)はメラミンの1日摂取耐容量を、体重1キロあたり0.63ミリグラムとしている』とありましたのでとりあえずそのFDAの基準値を使用
 0.00063g/kg・日

③ 対象 体重60kgの人

さあ計算の開始です。

  0.00063g/kg・日 X 60kg ÷ 0.00007g/個 = 540個

540個と出ました。厚生労働省の発表値428個に対し20%強の誤差範囲とほぼ同じ結果となりました。現時点の基準データを掛算と割算した単純な計算結果でした。
それを基に、「生涯毎日428個食べ続けたとしても、健康に被害はない水準だという。」表現は如何なものでしょう。
                                             
                                                        以上

2008年10月2日木曜日

中国でのメラミン混入ミルク事件 国内

今日は、中国でのメラミン混入ミルク事件とりあげてみました。

9月20日に丸大食品(大阪府高槻市)は、自社の「クリームパンダ」など菓子や総菜の5商品に、メラニンの混入の疑いがあるとして、自主回収を発表しました。
今後この関連の食品汚染がさらに国内で拡大していくであろうと予想していましたが、10月1日に商社「兼松」が中国からの輸入菓子「エッグタルト」にメラミンが検出されたと発表したのみで、今日現在で二社で止まっています。
沸々と疑問が湧き上がってきます。国内への流通は、大丸食品と輸入商社兼松の2社の製品だけなのか?にわかには信じられません、幸い今回のメラミン濃度では人体への影響は少なそうですが、表面的な「中国でのメラミン混入ミルク事件」問題より根深い問題が潜んでいるかもしれません。

また、新聞記事によりますとそれぞれ含まれていたメラミンンよる人体への影響度合いは以下のとおりでした。(読売新聞 YOMIURI ONLINE記事の抜粋したものです。)

丸大食品の自主回収対象4商品からメラミン検出
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080926-OYT1T00614.htm?from=nwlb

同社と大阪府、高槻市は26日、回収対象の6商品のうち、4商品から37~0・8ppmのメラミンを検出した、と発表した。
 中国での問題発覚後、国内で流通していた食品からメラミンが検出されたのは初めて。府などは「直ちに健康に悪影響があるレベルではない」としているが、丸大食品は、回収対象商品すべての製造を中止した。

(2008年9月26日20時16分 読売新聞)

輸入菓子からメラミン中国製
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20081002gr03.htm?from=nwla

 厚生労働省によると、欧州食品安全機関(EFSA)の安全評価では、体重60キロの人が、同じ濃度のメラミンが混入したエッグタルトを生涯毎日428個食べ続けたとしても、健康に被害はない水準だという。

(2008年10月2日 読売新聞)
                                     以上

2008年10月1日水曜日

日本人は今後どのように食の安全を確保したらよいかを考える

CDSJです、2008年10月1日 初めての投稿です。
「日本人は今後どのように食の安全を確保したらよいかを考える」をテーマにして、毎日と言っていいほど起きる食の安全問題を取り上げ、私自身の行き場のない憤懣を表現していきたいと思います。
そしてこのブログを一つの備忘録として書き残し、事件の結末検証にも利用したいと考えています。
広く皆さんと意見交換ができましたら幸いです。
よろしくお願いします。

第一回目は私自身が最近大変ショックを受けた記事の紹介をします。
ご覧になった方も多いと思いますが、この記事は日本における食の問題を凝縮しています。

『事故米より恐い「国産」』の見出し

事故米より怖い「国産」(AERA) - Yahoo!ニュース
  (Yahoo!ニュースに記載された雑誌『アエラ』記事です)

この現状が放置されていてよいのか・・・何か変だ! 

アセタミプリドメタミドホスとたまたま汚染輸入米事件で摘出された2農薬について

以下、記事抜粋

医師が直訴!国内で食品由来のアセタミプリド中毒の疑い(500例以上)
2007年7月31日付で、宛先は厚生労働省医薬食品局審査管理課化学物質安全対策室、差出人は群馬県前橋市の青山内科小児科医院の青山美子医師と、東京女子医科大学東医療センター麻酔科の平久美子医師

緩い日本の残留基準 
国産農産物の実態は、安全性に関する限り、輸入に比べてましとは全く言えない。例えばこのアセタミプリドで残留農薬基準値の日米比較をしてみれば基準値はアメリカの方がよほど厳しい。
有機燐農薬アセフェート(商品名は「オルトラン」など)は生体に摂取されるとメタミドホスに変わり、毒性は30倍くらいに強まる。 メタミドホスそのものは非登録でも、大量に使われているアセフェートが田畑、体内でメタミドホスになっているので、この強毒性の農薬は日本でも事実上登録されているに等しい状態なのだ。

5000もの緑茶 
07年末の両医師のこの行動により、いま関係行政はアセタミプリドへの対応策を優先的に練っている。 汚染輸入米のアセタミプリドの濃度は、残留基準値のない農産物に暫定的に一律に設定されている0・01ppmの3倍だった。基準値を超えているので、この輸入米も工業原料へと回されたが、それが食品原料に使われ、この騒動になっている。 しかし例えば、日本茶に適用されているアセタミプリド残留基準値は50ppmなのである。毎日のように大騒ぎされている輸入米毒性物質の基準値の5000にものぼる。

ライター 長谷川 熙 (アエラ 9月22日号)

後記

皆さんはどのように思われますか?
この記事の行間にはまだまだ多くの問題提起があると思いました。
辞任に追い込まれた太田元農水大臣が発言してしまったことも判らないではありません。
私は、日本国内の食材で何が安全であるのかますます判らなくなりました。
今後、食の本質を考え情報を発信したいと思っています。

                                                        以上