2008年10月15日水曜日

評価ができる今回の対応  「冷凍インゲンから殺虫剤」

中国製冷凍餃子に続いて殺虫剤ジクロルボス混入の冷凍インゲンにより、また消費者が健康被害を受けました。被害者の方が早く異変に気付かれ大事に至らず、また関係機関やスーパーが迅速に対応したことで被害の拡大もなく大変よかったと思っています。
今回の迅速な対応を時系列で整理してみますと、

10月11日   主婦が冷凍インゲン購入
10月12日夜 冷凍インゲンを調理し異変に気付く 入院
10月13日朝 八王子市保健所は警視庁八王子署に通報
スーパーはグループ全店で同商品の販売を中止
10月14日   スーパーは夜時点で46袋中約40袋の購入者を特定
10月15日朝 新聞報道

今回被害発生の翌日には同商品が全ての店頭から撤去さ、危機管理の連携には強く感心をしました。これは中国製冷凍餃子の教訓が十分に生かされていたからだと思います。
さらに、翌々日には40袋の購入者を特定できたことは、IT情報を駆使して被害の拡大を防ぐ
有効な手段として、消費者も協力し普及させていくべきだと思います。さすが、スーパーの雄「イトーヨーカドー」と感じました。

≪ 冷凍インゲンから殺虫剤=6900ppm、主婦が一時入院-東京・八王子 ≫
10月15日1時18分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000010-jij-soci

「 厚生労働省と東京都は15日、東京都八王子市の主婦(56)が食べた冷凍インゲンの残りから、有機リン系殺虫剤ジクロルボスが最大6900ppm検出されたと発表した。主婦は12日に入院したが翌日に退院、現在は回復したという。連絡を受けた八王子市保健所は警視庁八王子署に通報。同署は、混入経路などについて捜査を始めた。
 インゲンはニチレイフーズ(東京都中央区)が中国から輸入した冷凍食品「いんげん」。
 中国山東省のメーカーが製造。主婦は今月11日、八王子市内のスーパー「イトーヨーカドー」南大沢店で、一袋(250グラム)を購入した。
 翌12日夜にフライパンで調理中に味見のため口にしたところ、味とにおいがおかしいため、飲み込まず吐き出した。石油のようなにおいがし、舌のしびれとむかつきがあったという。
 都健康安全研究センターで残りを調べた結果、ジクロルボスが検出された。一方、スーパーにあった未開封の同一品からは検出されなかった。
 都食品監視課によると、インゲンの残留基準値はジクロルボスの場合0.2ppmで、「人為的か製造工程で混入された以外は考えられない」としている。八王子市保健所によると、袋に明らかな異常はなかったという。
 厚労省によると、問題の冷凍インゲンを体重60キロの人が一日約0.07グラムを摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があるという。 イトーヨーカドーは13日朝から、グループ全店で同商品の販売を中止。南大沢店では被害を訴えた女性が購入した11日に同商品は46袋販売され、うち、14日夜時点で約40袋の購入者が特定されているという。 」 

10月15日1時18分配信 時事通信

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