2009年2月22日日曜日

海でも異変が、 やはり人間が・・・



今日は海に関する記事2題です。


クラゲが世界各地で大量発生しているとの事ですが、米研究チームによると水質汚染や魚の乱獲といった海の環境破壊が引き金になっているとのことです。

もう一つは、クジラの食「オキアミ」がピンチという記事です。

オキアミを食べるのはクジラやペンギンだけではなく、アザラシやアホウドリもオキアミに依存して生きており、オキアミは南極の食物連鎖の要ということです。

傲慢な人間のためにそのオキアミさえも乱獲されているとの事です。

人類は口では生態系保全とか循環型社会とか言っていますが、既に自然は人類に警告を発し続けています。


一体人類は何を目指し、何処に行こうとしているのでしょうか・・・・。

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≪ クラゲ、世界各地で大発生 米報告、日本の被害も紹介 ≫
CHUNICHI Web中日新聞2009年2月22日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009022201000230.html

「 漁業などに深刻な被害を及ぼすクラゲの大量発生が近年、世界各地で続発、水質汚染や魚の乱獲といった海の環境破壊が引き金になっているとの報告書を全米科学財団の研究チームが22日までにまとめた。

 毎年のようにエチゼンクラゲが大発生する日本海も主要発生地の一つに数えられ、「直径2メートルを超えるクラゲによって、2000万ドル(約18億6000万円)以上の漁業被害が出ている」とされた。

 報告書は、汚染でクラゲ以外の生物がほとんど生息できなくなった海域が世界に400カ所以上、計25万平方キロに達すると指摘。

 海洋汚染のほか、クラゲの幼生を食べる魚などが乱獲で少なくなったことが大発生につながっているとして、報告書は海の生態系保全対策の強化を各国政府に求めた。

 報告書によると、クラゲの大発生がよく起きる海域は黒海や地中海、米国のハワイ沿岸やメキシコ湾、東海岸のチェサピーク湾など少なくとも世界に14カ所存在。

 黒海では、船を安定させるためにタンクに入れる「バラスト水」に交ざって運ばれた外来種のクシクラゲの一種が繰り返し大発生。海水1立方メートル中にこぶし大のクラゲが1000匹以上も繁殖し、観光業や漁業に与える損害は3億5000万ドルに達するという。 (共同) 」
中日新聞2009年2月22日 16時40分

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≪ クジラの食「オキアミ」ピンチ、養殖エサ用に需要増 ≫
YOMIURI ONLINE 読売新聞2009年2月21日
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090221-OYT1T00720.htm

「 客船の左前方の海面を破り、ザトウクジラの巨体が突き出す。

 南極半島沿いのルメール海峡。垂直に急上昇し、大きく開いた口で大量のオキアミを一気にのみ込む。

 巨大な氷山が浮かぶ海面に、数頭が次々と姿を現した。

 半島と周辺の島々の自然は思いのほか、生命に満ちていた。ジェンツーペンギンの営巣地があるダンコ島。小石を並べた巣に陣取るペンギン親子の上空を海鳥が舞う。海岸線に沿ってコンブが繁茂し、その合間に無数のオキアミがいた。

 オキアミを食べるのはクジラやペンギンだけではない。アザラシやアホウドリもオキアミに依存して生きる。エビに似たちっぽけな生き物だが、南極の食物連鎖の要なのだ。

 そのオキアミは人間にとっても有用な資源になりつつある。世界的な魚食ブームを背景に成長する魚の養殖業。オキアミの漁獲量は近年、毎年10万トン前後で推移してきたが、今後、養殖エサの原料として、需要増が予想されている。

 「最近、網を揚げずにオキアミを吸い取る漁船が操業を始め、効率が一気に上がった。生存に欠かせない海の氷が減り、オキアミが8割減った海域もある。オキアミを食べる野生生物への影響が心配」

 南極の環境保全を目指すNGOの連合体「南極南大洋連合」のリン・ゴールズワージーさんは、厳しい表情で語った。

 南極半島は、20世紀に入って本格化した南極捕鯨の最前線だった。観光船が集まるウィーンケ島の一角には鯨の骨が残され、当時をしのばせる。

 ノルウェー、英国、旧ソ連、日本による乱獲で大型鯨類は減少。一部の種は回復しつつあるが、いまも元の水準には戻っていない。(連載「南極異景」3回目=科学部 佐藤淳)」

2009年2月21日18時26分 読売新聞
                                                  以上

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