2009年1月31日土曜日

急成長するサプリメント市場  知ってるつもり


サプリメント、私たちは日常的に栄養補給剤として、ほとんど無防備な状態で口にしています。
本当に私たちの体に安全でかつ有効に効いているのでしょうか。

今日はサプリメントについて少し考えさせられる記事がありましたので紹介します。

サプリメントは、まず食品扱いということで、
▽効果が科学的に証明された特定保健用食品(トクホ)
▽ビタミンなどの栄養素が一定量以上含まれた栄養機能食品
▽トクホと栄養機能食品以外の「いわゆる健康食品」
--に分けられるそうです。

現在の食品衛生法だけでは、サプリメントの安全性を維持するには不十分と考えられます。

まずは以下の記事を読んでいただき、その実情の一片を知っていただきたいと思います。


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≪ サプリメント:市場急成長、苦情も急増 認証機関設置へ ≫
毎日jp 毎日新聞 2009年1月31日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090131k0000e040056000c.html

年商7000億円市場に成長したサプリメント=三浦博之撮影 今や年商7000億円を超えるサプリメント(健康補助食品)市場。急成長に伴いクレームなども増えており、健康食品業界などは第三者認証機関の設置に向けて動き出した。果たしてその「効能」は--。【中山裕司】

 ◇市場は右肩上がりの成長
 調査会社「シード・プランニング」によると、サプリ市場は調査を始めた02年の4850億円から、05年6400億円、08年は7446億円(推定値)と右肩上がりの成長が続き、6年間で約1.5倍に拡大した格好。「健康志向の高まりと、手軽に摂取できることが人気の要因。医療への不信もあり愛用者が増えた」(業界関係者)ことが原因という。

 一方で、サプリを含む健康食品など「薬効をうたう」商品に絡む国民生活センターへの相談件数は、04年度の3332件から07年度は4839件へ増えた。今年度は昨年12月18日までに2700件あった。

 人が口にする商品は食品と医薬品(医薬部外品を含む)の二種類。サプリは食品扱いで▽効果が科学的に証明された特定保健用食品(トクホ)▽ビタミンなどの栄養素が一定量以上含まれた栄養機能食品▽トクホと栄養機能食品以外の「いわゆる健康食品」--に分けられる。

 サプリは、従来は使われることが少なかった原材料を使い、特定の成分を濃縮や抽出するケースも多い食品衛生法は安全性に疑いのあるものは販売を禁止することができ、原材料の仕入れから製品出荷までの製造工程では、管理基準書の作成など安全性の確保を事業者に求めている。ただ、原材料では安全だったものの、濃縮など加工する過程で特定成分が過剰に高濃度になったり、成分が変質する可能性もあり、現在の取り組みでは不十分との声もある。

 また、表示方法などについて、サプリは医薬品と違って効果効能を宣伝することはできない。しかし、厚生労働省が表示許可をしたトクホや、民間団体が品質保証を承認などした商品以外では、効果効能を前面に出したい業者もおり、医薬品のような表示を使っている商品も少なくない

 ◇認証機関の設置を提案…厚生労働省
 厚生労働省は昨年7月にまとめた報告書で、製品の安全性を保証するため、認証機関の設置を提案。1月15日には認証機関を監督する認証協議会を設置する準備会が開かれた。準備会には全日本健康自然食品協会など8団体が参加。今後は学識者、製造者、消費者らで認証基準などを策定する方針だ。認証基準に合致した商品には、認証機関が認証マークを付与する。

 今回設置する認証機関は、商品の安全性を審査する。来年度中には認証制度をスタートさせたい考えだが、今後はどれだけ普及させていくかが課題となりそうだ。

 サプリなどに詳しい日本薬科大学の丁宗鐵(ていむねてつ)教授(漢方治療学)は「『いわゆる健康食品』の分野には効能効果が科学的に検証されていない商品も野放しになっている。一般の人が接することが多く、効果効能が検証されていない商品の品質を引き上げることが重要だ」と話す。  」

毎日新聞 2009年1月31日 12時44分


                                                  以上

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