2009年3月7日土曜日

自給率40%以下の国が!「米粉100%パン」と耕作放棄地にみなし専用米



「米粉100%パン」と「パン給食のすべてを米粉パン」どちらも100%、日本語の表現は難しい・・・、などと馬鹿なことを言っていてはいけません。


この記事によると鳥取市では、水田の約13%の約740ヘクタールが休耕田になっているとのことです。

また、鳥取県下では、85年には耕作放棄地は627ヘクタールだったのが、05年には3410ヘクタールと20年で5倍に増加したとのこです。

この記事は鳥取県のデータですが、おおむね他県も同じような状況が想像できます。

当事者の地方では、小中学生の一食の給食代が5円や20円のレベルで議論されています。

もっと食料戦略の視点から、国が積極的に現場に参加し対策を地方と一緒に考えて欲しいと強く思いました。

*私たちもお米をはじめ農家が作る穀物や野菜を積極的に購入し食べていかなければなりません。

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≪ 【鳥取】給食パン米粉100% 耕作放棄地を活用 ≫
asahi.com 朝日新聞2009年3月7日
http://www.asahi.com/food/news/OSK200903070056.html

「 鳥取市は今年12月から、すべての市立小中学校の給食のパンを「米粉100%パン」に切り替えることになった耕作放棄地に転作作物とみなした専用米を育てて荒れ地化を防ぎ、子どもに人気の米粉パンを提供する一石二鳥の試みだ。農林水産省は「米粉パン給食は増えているが、パン給食のすべてを米粉パンにするのは珍しい」としている。(北村有樹子)

 鳥取市の小中学校ではパン給食は週1回。小麦粉が高騰した08年度、パン1食分(50グラム)は41.13円で前年度より1割以上値上がりした。他の食材費も上がり、給食費は1食分で5円、年間では1人分約千円値上げした。

 こうした状況に県食のみやこ推進室は、小麦粉の代わりに米粉を自前で生産し、米粉パンを作るアイデアを提案。これを受けて、水田の約13%の約740ヘクタールが休耕田になっている鳥取市が、すべての給食パンを米粉パンに変える計画を立てた。

 市内の3農家(計7ヘクタール)が今年と来年、コシヒカリより収穫量が多く、粘り気がある稲「日本晴(にほんばれ)」と「タカナリ」を給食用に試験栽培。市内全62小中学校で今年末から、米粉のコッペパンが給食(1回1万8千食)に出される。

 県内の耕作放棄地は85年に627ヘクタールだったが、05年には3410ヘクタールと20年で5倍に増加。転作作物は大豆が一般的だが、日本海側では日照量が少なく、栽培には適さないことも耕作放棄地が増える要因という。試験栽培に取り組む鳥取市秋里の片山広道さん(70)も昨季、転作で大豆作りに失敗。片山さんは「転作作物が米だと慣れていて育てやすい。作付けせずに荒れ地になるところだった」という。

 米粉パンは「もっちりしていておいしい」と子どもたちにも好評だが、同市の試算では1食62.17円で、小麦パンより約20円高い。今年12月からの4カ月分でも全市で400万円余分にかかる計算で、県や市、県農業協同組合中央会が負担する。今後、県などがコストを下げる生産方法や加工技術を探る方針だ。

 米粉パンは全国的にも広がりつつある。岩手県は今年1月20~30日を「全県米粉パン学校給食の日」に指定し、県内551校の小中学校で少なくとも1回米粉パンを出した。新潟県十日町市では、市内で収穫した地元魚沼産コシヒカリを使った米粉パンを1月から月2回、給食に出している。 」

朝日新聞2009年3月7日

                                                 以上

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