2009年3月8日日曜日

中国政府の反省 人類史上最大規模の腎臓検査 汚染ミルク事件


何とも痛ましい事件だったでしょうか、多くの小さな子供が被害者となりました。


食品は流通経路が増せば増すほど、リスク管理が大変になります。

中国の場合も縦割り行政で、それぞれの過程で主管部門が異なっているようです。

食品の事故防止には、生産や製造・流通に携わる企業は、できる限りのリスクマネジメントを行なうのは当たり前であり、行政側も民間に委ねるのではなく一貫して監視のできるシステムが必要と思います。

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≪  質検総局副局長、「汚染ミルク事件」を反省   ≫
人民網日本語版  チャイナネット 2009-03-08 
http://japanese.china.org.cn/politics/archive/lianghui09/2009-03/08/content_17401232.htm

「 国家質量検験検疫総局(質検総局)の支樹平・副局長は7日、九三学社のグループ討論に出席し、三鹿製粉ミルク事件の関連問題に関して、委員たちからの質問に答えた。

支副局長は、「三鹿製粉ミルク事件の被害は、本当に多くの家庭、子供に及んだ。2008年12月時点で、病院で検査を行った子供は3千万人に上る。これは人類史上最大規模の腎臓検査となるだろう」と述べた。

委員たちから質検総局の責任について問われた支副局長は、「私たちに責任があるのは確かだ」とし、「私たちが引き受けるべきことは引き受け、管理すべきことは管理する」と述べた。

支副局長はまた、「私たちは製品の生産過程における監督について責任を負っている。しかし、リスク評価と早期警報が足りなかった。つまり、発生する可能性のある問題、どのような問題が生じるかについて、把握が十分でなかった。また、原料検査でも手落ちがあった。このことが悲惨な代価を伴った」と反省した。

支副局長は「この事件において品質検査部門は責任を逃れることができないが、無制限に責任を引き受けることもできない」と表明。牛乳の生産は、多数の部門に関連するため、段階的な監督・管理を行うことを明らかにした。具体的には以下のとおり。

▽酪農部門においては農業部門が監督・管理を行う▽工場内においては、質検総局が監督・管理を行う▽市場では工商総局が監督・管理を行う▽食卓に乗った後のことについては、衛生部が管理する。

支副局長は、「三鹿事件発生からしばらくの時間がたったが、この事件で明らかになった社会の信用問題、検査の欠陥問題、部門間の職責問題などは、依然として深刻な反省が必要な問題だ」と述べた。 」

「人民網日本語版」2009年3月8日

                                                  以上

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